トレガーアプローチではチュートリアル(個人指導)とは呼ばれる教育システムがあります。トレガーアプローチのプラクティショナーや生徒は、トレガーアプローチの習得のために認定チューターからチュートリアルを受けることができます。現在、日本には6名のチューターが認定されています。
河野浩巳 HIROMI KONO E-mail
◎トレガーをはじめたきっかけは何ですか?
トレガーの練習生からのモニタリングセッションを受けた時に、背中から胸が柔らかく開く感覚がお初な体験で、なんだか素敵… ちょっとそのやり方を覚えてみたい!とおもったから。(当時、アロマトリートメントなどワークをしていても胸部に対するアプローチが難しく課題になっていたのだ。それ以外は、メンタスティックスにしても、テーブルワークにしてもどう説明をして良いのかよくわからず、雲を掴むような体感で不思議なワークだなと思っていました。)
◎トレガーで学んだこと、そして学びを得て一番変わったことは何ですか?
感じていることを言葉に変えて伝えていくことを大切にするようになった。
◎トレガーの学びの中で一番心に残っている言葉を教えてください。
Just feeling ……… (MD.Milton Trager博士がフォーラムで語った動画の冒頭の言葉 その音が耳に残っています。)ミルトン・トレガー医学博士は言いました。“そう、その組織に触れているこの感覚・・・、この感じ。触れることを通じてマインドで感じる・・。組織を深くしり、その組織と遊ぶようにして、組織にこれまでと違う意識を吹き込む・・・。安定していて、リズミカルで、それがずーっと続いていく感じ・・・、柔らかな心地の良い感覚・・。(P3-1.2)
◎これからトレガーを学びたいと思っている方へメッセージをお願いします。
残念ながらMD.ミルトン トレガー博士は既に他界されていますが、彼の残してくれた言葉や平和な感覚は語り継がれ、そのエッセンスはそれを大切に思う人たちに育まれ伝わってきます。このトレーニングはトレガーの原理を体験しながら段階的に学び習得してゆくので、単なるワークのやり方(How to)を知ることだけにとどまりません。トレガーアプローチという所以、言い換えれば、物事を変化させる在り方を自然に身につけることとなることでしょう。発想を転換して、カラダ、ココロ、マインド、霊性と人生において、たくさんの気づきも受け取れます。これまでに、いろいろなワークを探求されてきた方も、全く初めての方にもきっと素敵な体験を得る良い機会となることでしょう。
◎チュートリアルを受ける方へのメッセージ
トレガーアプローチをもっと好きになっていただけるように、サポートいたします。特に、カラダの構造と働き、生理学&神経学に、心理学的エッセンスを加えた内容については得意です。他に妊産婦さんにとかっかったワークのアプローチ。タッチングの不思議。足底の構造、ターミナルケアにおいてのワーク他、人数が集まれば、グループでのチュートリアルもとても楽しく学ぶのに有効です。私は解剖生理学の観点からのワークレッスンも行います。
ジャック ブラックバーン Jack Blackburn
連絡先:Email
サイト:トリリアム インスティテュート ジャパン プレゼンシング ソマティクス
◎トレガーを始めたきっかけは何ですか?
1979年、ベティ フラーがクラスでトレガーを紹介したことが出会いになりました。1984年には、私は仏教のヴィパッサナ瞑想のトレーニングセンターの運営をしていました。そこで私が仕事で仕えていた講師ディラヴァムサは、世界中のボディワークを経験したが、センターで教えていることと最も近い形態はトレガーだ、と私に言いました。そして「ジャック、あなたはとても手を使うのが上手で、人とのやりとりも上手だ。ただあなたは考えすぎだ。トレガーのプラクティショナになることをあなたに勧めよう」と言ったのです。そして彼は、私の最初のトレガーのセッション料を払ってくれました。その年が終わるまでに、私はトレガーのプラクティショナになっていました。
◎学んだこと、一番変わったことは何ですか?
私は瞑想を長年していたので、フックアップは奇異なことではありませんでした。最も特筆すべきことは、クライエントの身体で抵抗に出合った時により少なくするのを学んだことです。つまり、抵抗を圧倒するかわりに、柔らかさで抵抗を溶かすことを学んだのです。
◎一番心に残っている言葉は何ですか?
トレガー博士の言葉:「私たちはいつであってもクライエントのマインドに働きかけているのだ。私たちは、マインドを変化させるために肉体を用いているのだ。」
◎これからトレガーを学びたいと思っている方々へ
痛みを抱えている人や、ストレスで神経がすり減っているような人の手助けをしようとする時、通常私たちはもっと(強く、たくさん、頑張って)やろうとするものです。トレガーでは、私たちの手で柔らかさをもち、フックアップまたはプレゼンス(今の瞬間にあること)を通して、その人とよりつながりを作るのです。
◎チュートリアルを受ける方へのメッセージ
チュートリアルでは、あなたが自分の身体とクライエントのマインドとより深くつながるのを助けることによって、あなたの学びをサポートするのが私の仕事です。トレガーを学んだばかりであるなら、「より少なくする」のと「より感じる」ことを手助けしたいと思います。また、私たちがクライエントに特定の動きをする理由や、そうした動きがいかに痛みや怪我、クライエントの状態に役立つのかをあなたが理解できるよう手伝いたいと願っています。動きを入れる際には、手と腕だけで動かすのではなくあなたの全身から、クライエントのリズムとの調和を見つけ出せるよう助けましょう。あなたが学んでいる動きとあなたの理解、いずれに関するご質問も喜んでお受けします。メンタスティクスの知識をより発展させること、クライエントが自分の解放に気づけるようにし、あなたがもっと自信を持てるよう手助けします。様々な種類のクライエントに合わせてセッションを適応できるようにもしていきましょう。もし、他のボディワークの実践を既にしておられるのであれば、トレガーの原理と統合できるようにし、あなたのアプローチが(両方の手技の間で)相補的になっていける道を探しましょう。
関野直行 NAOYUKI SEKINO E-mail
◎トレガーをはじめたきっかけは何ですか?
ちょうどアメリカにい時に、地方紙に「トレガー、6日間初級トレーニング」の紹介があって、その頃何らかのボディワークを学びたかったので、参加したのがきっかけでした。トレガー自体は、以前から日本にいたニュージーランド人のプラクティショナーから受けたことはありましたが、気持ちは良いなとの印象しかありませんでした。でも、コースを受講した時、意識と身体がひとつになって動いている感覚、即ち、フックアップから身体を実際に動いていると言う感覚が衝撃的でした。
◎トレガーで学んだこと、そして学びを得て一番変わったことは何ですか?
身体レベルでも、疲れないワークがあるということ。疲れる時は、何か間違っていると言うこと。努力は要らないと言うこと。
◎トレガーの学びの中で一番心に残っている言葉を教えてください。
トレガー博士の「世界平和をひとりづつ」
◎これからトレガーを学びたいと思っている方へメッセージをお願いします。
「心地の良い自分が自然な自分」「平和な自分が自然な自分」これをトレガーで体験してください。そして、他の人にもこの感覚をシェアしましょう。
◎チュートリアルを受ける方へのメッセージ
重さを量る、遊びを取るどの基本を重視。また、人によって楽な動き方は異なるので、その人の身体にあった動き方などをみて行きます。障害を持っているクライアントや家族に対してのリフレックス・レスポンズも好きな分野です。「腰が痛い」「転びがち」などの年寄りの家族にどうトレガー的動きを教えたら楽になるかなどの実践編も好きです。フェース&ネックのワークも開発時から参加。顔やあごのワークなど、レパートリーを増やしたい人もどうぞ。
武:.市 基子: MOTOKO TAKEICHI
連絡先:E-mail
◎トレガーをはじめたきっかけは何ですか?
直感です!wwアンドリューワイル博士の本に書いてあったのを覚えていて、興味があったのですが、たまたま知り合いからの情報で、2ヶ月後に日本で初めてのトレーニングクラスがあると聞き、受講したのがきっかけです。
◎トレガーで学んだこと、そして学びを得て一番変わったことは何ですか?
頑張らなくていいんだ、自分が心地よく、楽しいことを探求することが大切であることを学びました。努力を手放し、喜びの中で生きて行くことを日々、バーションアップしていく生き方ができるようになりました。
◎トレガーの学びの中で一番心に残っている言葉を教えてください。
「その努力の半分でやってみて。」という言葉は自分の生き方に今でも役立っています。また、インストラクターのデモのモデルになった時に、自分の首の不具合をネガティブに伝えたら、「あなたは自分の首をちゃんとすることに責任を持たなくて良いのよ、私に任せてみて」と言われたこと。
◎これからトレガーを学びたいと思っている方へメッセージをお願いします。
努力を手放して学ぶプロセスを楽しんでください。技術ではなく、自分の在り方に注目してくださいね。
◎チュートリアルを受ける方へのメッセージ
質問に答えるのが大好きなので、なんでも疑問があったらどんどん聞いてね。どんな風に練習に取り組めば良いか?なぜ苦手なのか?などなど根本的な問題を解決しましょう。インストラクターとして教えてきた経験から、日本人にわかりやすい方法で指導します^_^
藤田美保子 MIHOKO FUJITA Email
◎トレガーを始めたきっかけは何ですか?
母親がパーキンソン症候群になったこと。緊張でどんどん身体が硬直していき、外側から強い刺激でほぐしていってもなかなか効果が感じられないので、何か神経系にも働くような、違うアプローチで何か学びたいなと思っていた頃、関野直行事務所で、何か新しい、受けるととても気持ちのいいワークを学ぶコースがあると聞いて…当時スチューデントだった直行さんから練習セッションを受けた友人が、とにかく気持ちが良かった、と目をキラキラ輝かせて言うし、とても元気になっていたのを見て受講を決めました。(トレガー博士がパーキンソン症候群だったことや、USAのパーキンソン協会と連携して活動されていたことは初級コースの中で初めて聞きました)
◎学んだこと、一番変わったことは何ですか?
やる側の自分が、セッションもそうですがセルフケアの動き等も通して、身体も心も以前よりずっと柔軟になったように感じてます。(また、度々練習ボディになってくれた父が、やはり変わった気がします)それが何のために、と考えると、トレガーを続ける中で必ず出てくる原理が生きていく上でも同じくとても大切で、そういうものが身体に/行動に/生き方に浸透してくることで、生活自体にいろいろととても楽で楽しいというか平穏というか、そういったいい感じが増えていてそれがイイなと思います。それらは例えば…今、のこの感覚を大切にすること、とか、ポーズをとること、待つこと、抵抗のないところから、抵抗とも遊ぶような感じでいい感じを広げていく、人に何かをするのではなくシェアすることが大切 とか…
◎一番心に残っている言葉は何ですか?
いろいろあるのですが…Be aware of your feeling、他にも、よりシンプルに、より小さく、よりやさしく、よりソフトに…
intentionless (意図を持ちながら)意図を持たない、create the session togetherなどなど、きりがないですね…
◎これからトレガーを学びたいと思っている方々へ
これは、身体だけでなく心も柔らかく気持ちよくなれるボディアプローチですが、施術する側が楽で楽しく心地よいところが魅力ですし、ここに詰まっているエッセンスが、自分たちの生き方そのものに良い影響をもたらし、学んでいくことでより楽で自分らしく生きていけるようになれると思います。
◎チュートリアルを受ける方へのメッセージ
自分自身が、このアプローチの中でもメンタスティックスにほれ込んでおります。(メンタスティックスティーチャー)そしてこのメンタスティックスこそが、エッセンスの詰まった、テーブルでのセッションのもとにもなる動きの始まりとも考えています。メンタスティックスの動きを大切にするまたはメンタスティックスをテーマにチュートリアルをする、そういったことが特に好きです。